キングソフト モバイル セキュリティの概要
使い勝手の良い中国製セキュリティソフト
KINGSOFTと言えば、PC版の無料セキュリティソフトで有名なメーカーです。
中国のメーカーということで、かなり大々的にサービスの向上を図っている印象を受けます。
Android版については無料ではありませんが、機能はなかなか充実しており、プライバシー保護に独自機能を持っています。
主な機能
ウイルス対策
スパム対策(着信、ショートメッセージフィルター)
パケットチェッカー(3G、2G、Wi-Fi)
プライバシー保護
アプリ個別の管理
タスク管理
<メイン画面>
ウイルス対策
ウイルススキャンは、アプリを対象に行われます。
その時点でのウイルス定義ファイルでのスキャンだけでなく、未知のウイルスを検知する為にクラウドスキャンも行われます。
<ウイルス対策管理画面>
管理画面から「セキュリティチェック」を1度タップするだけでスキャンが始まります。
操作性は非常に良いと思います。
盗難、紛失対策
KINGSOFT Mobile Securityには、盗難、紛失対策機能は実装されていません。
スパム対策
不要な電話、SMS(ショートメール)を設定に基づいてブロックします。
ブラックリスト(拒否リスト)とホワイトリスト(許可リスト)の両方で設定可能です。
<着信フィルター、SMSフィルター管理画面>
ブラックリストとホワイトリストをそれぞれ編集し、そのリストに対してスパム対策を実施するかどうかを設定します。
<ブラックリスト、ホワイトリスト編集画面>
ブラックリスト、ホワイトリストそれぞれ電話帳、通話履歴、SMS履歴、そして手入力による登録が可能です。
一般的な機能ではありますが、画面の見やすさや操作性は秀逸です。
パケットチェッカー
スマートフォンは3G/2Gに加えてWi-Fiでの通信も行います。
不正なアプリが怪しげなデータ通信をすることを監視する為に、これらの通信方式それぞれによるパケット量をチェックできます。
<3Gデータ通信量>
おそらくほとんどのユーザーは定額プランに加入していると思いますが、そうでない場合に便利な使用パケットが一定量に達したら通知する機能もあります。
プライバシー保護
SMSと通話履歴の中で、他人に見られたくないものについて盗み見を防止することができます。
プライベートフォルダを作成し、そこに登録することで他人からは見れなくなります。
<プライベートフォルダ初期設定>
初めてこの機能を利用すると、パスワードの設定画面になります。
ここで設定したパスワードがないと、今後プライベートフォルダに登録したSMSと通話履歴は見れなくなります。
<プライベートフォルダ設定>
プライベートフォルダに登録した相手からのSMSと通話について、どのように扱うかを設定します。
着信音を設定できるところには使い勝手の良さを感じます。
いわゆる浮気などの証拠隠滅には、かなりの威力を発揮すると思います。
アプリ管理
現在インストールされているアプリの一覧を表示し、使用頻度を把握することができます。
タップすることでアンインストールも簡単にできるので、使用していないアプリの整理に役立ちます。
上にはメモリとSDカードの使用率が表示されていますので、空き容量と相談しながらの整理もできそうです。
<アプリ管理>
セキュリティ上のリスクなどを一覧表示するためのものではなく、あくまでも不要なアプリの整理に使うものです。
タスク管理
現在作動中のアプリを一覧表示します。どのアプリがどれくらいメモリを占有しているかを把握することで、「重いソフト」が分かります。
個別のアプリをタップすることで、タスクキルも可能です。
<タスク管理>
やはりセキュリティソフトは常駐監視をするので、多くのメモリを占有していることが分かりますね。
動作の軽さ
KINGSOFT Mobile Securityのウイルススキャン所要時間:0分9秒(クラウドスキャンは23秒)
スキャンの対象:インストールされているアプリ(一度スキャンしたアプリはスキャンせず、次回は差分のみスキャン)
端末起動1時間後のメモリ使用量:40MB
ウイルススキャンは非常に速いと思います。クラウドスキャンについても、インターネットを参照していることを考えると速いと思います。
メモリの使用量については、やはり高いです。
導入の手順
Androidマーケットで「KINGSOFT」や「セキュリティソフト」などを入力して、検索します。
「KINGSOFT Mobile Security」を見つけたら、そこをタップします。
後は、画面に従って「インストール」をタップするだけです。
<Androidマーケット検索画面>
右上にある虫メガネのアイコンをタップします。
<検索画面>
検索窓が出てきたら、「kingsoft」を入力して、右下の「実行」をタップします。
<インストール開始>
「KINGSOFT Mobile Security」が見つかったら、そこをタップします。
有料ソフトなので、課金画面が表示されます。
その次の画面に現れる「インストール」ボタンをタップすると、インストールが始まり、後は自動的に完了します。
<インストール完了後>
Kingsoft Mobile Securityというアイコンが追加されています。
アンインストール方法
ESET自身が不正なアンインストールを防御する機能を備えているため、たとえ持ち主であっても普通にアンインストールしようとしても出来ません。
先に管理者の権限でESETの設定を変更する必要があります。
<設定ボタン>
スマートフォンのメイン画面で、「設定」をタップします。
<アプリケーション>
「アプリケーション」をタップし、アプリ設定画面に進みます。
それぞれ、赤い囲みをタップします。
<アプリケーション管理>
「アンインストール」→「OK」とタップすれば、後は自動的に削除されます。
システム要件
キャリア:NTTドコモ、au、ソフトバンク
対応OS: Android 1.5~
必要メモリ空間:2MB
インターネット接続(アプリダウンロードのため)
まとめ
スキャンが速いこと、時間が掛かるクラウドスキャンについては一度スキャンしたアプリには行わないことなど、スピードアップに力を入れていることが分かります。
スパム対策やアプリ管理などについては標準的な機能ですが、プライバシー保護の機能については他のソフトには無いほど充実した機能があります。
購入時には1980円が必要ですが、一度購入すると無期限で利用できるというのは、長い目で見るとかなり安いのではないかと思います。
価格
永久ライセンス : 1,980円
※一度購入すると、無期限で利用できます。