マカフィー モバイル セキュリティ

マカフィー モバイル セキュリティの概要

日本よりも海外で評判の高い(特にアメリカ)セキュリティソフトのAndroid版です。
マルウェア対策、プライバシー機能、盗難対策という3本柱を中心にモバイル端末のセキュリティに必要な機能が揃った標準的な仕様です。
海外市場向けに作られたものを日本向けにそのまま持ち込んだ印象が強く、一部使い勝手や導入方法などに分かりにくさが付きまといます。

主な機能

マルウェア対策
個人情報保護
着信遮断
Webプロテクション
バックアップ
盗難対策

<メイン画面>
マカフィー モバイル セキュリティ
外国製のセキュリティソフトは使用感がイマイチということが多いのですが、マカフィーについては比較的日本人も親しみやすい造りになっています。

マルウェア対策

スマホに対する脅威をスキャンして検出します。スキャンにはいくつかの種類が選べるようになっており、全体をスキャンする「フルスキャン」、アプリケーションやメッセージだけを選択してスキャンする方法、特定のファイルやフォルダをスキャンすることもできます。
AV-TEST.orgによる評価では、マカフィーのPROTECTIONは5.5(満点は6.0)で、とても良いという評価になっています。

<セキュリティスキャン>
マカフィー モバイル セキュリティ マルウェア対策 マカフィー モバイル セキュリティ マルウェア対策

個人情報保護、着信遮断

個人情報をはじめとする、スマホ本体内蓄積されている重要な情報が漏えいするリスクを管理します。データ漏えいの可能性があるアプリを個別に警告し、他人が勝手にアプリを削除したりするのを防ぎます。
また、個別のホワイトリストとブラックリストを作成しておくと、そのルールに基づいて意図しない電話の着信やSMSをブロックします。SMSのブロックについては、特定のキーワードを含むものを遮断することもできます。

<プライバシー、データ漏えいチェック>
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データを漏洩させる恐れがあるアプリを個別に検出し、警告を発します。悪意のないアプリであってもリスクはあるので、リスク管理に役立ちます。
また、他人が勝手にスマホのアプリを削除したり内容を盗み見するのを防ぐアプリロックもあります(右)。

 

<通話とSMSをブロック>
マカフィー モバイル セキュリティ 着信遮断 マカフィー モバイル セキュリティ 着信遮断
許可リスト(ホワイトリスト)と禁止リスト(ブラックリスト)を設定し、意図しない着信をブロックします。特定のキーワードを含むSMSを自動的にブロックする機能もあります。

盗難対策

マカフィーの盗難対策は、友人という概念を持っています。友人の携帯電話を登録しておくと、スマホに何か異常が発生した際に知らせることができます。もちろん本当に友人の携帯電話でなくても構いません。ご自身で2個持ちしているのであればその携帯、または家族の端末でもOKです。

<友人の追加設定、盗難対策管理画面>
マカフィー モバイル セキュリティ 盗難対策 マカフィー モバイル セキュリティ 盗難対策
標準的な盗難対策機能が実装されています。スマホが盗難や紛失の際には、専用のWebから位置の特定やリモートロックやデータ消去ができます。
マカフィー独自の友人という概念を利用すると、スマホに何か異常が起きた際には自動的に通知が行きます。

 

<専用のWeb管理画面>
マカフィー モバイル セキュリティ 盗難対策
マイアカウント画面にスマホを登録すると、PCから管理画面でリモート操作が可能になります。使える機能は位置追跡、アラーム、ロック、消去という標準的なものです。
連続追跡というボタンがついており、スマホ端末を継続的に追跡し続ける機能もあります。

 

<盗難対策の多彩な機能>
マカフィー モバイル セキュリティ 盗難対策

Webプロテクション

Web閲覧の際に、悪意や驚異のあるページへのアクセスを遮断しスマホの安全を守る機能です。
機能の内容や設定項目などは標準的です。

<ウェブのセキュリティ設定>
マカフィー モバイル セキュリティ Webプロテクション

動作の軽さ

ウイルスバスターモバイルのウイルススキャン所要時間:4分46秒
スキャンの対象:スマホ端末全体
端末起動1時間後のメモリ使用量:541MB

スマホ全体のスキャンをしている割には、比較的速いという印象です。メモリ使用量についても標準的な数値です。
パソコン版で軽さを売りにしているソフトなので、Android版でも軽さにはかなり重点を置いているようです。

その他 バックアップ

マカフィーには、スマホ本体のデータをバックアップする機能が実装されています。
連絡先やSMSなど代わりが利かない重要データのバックアップに加えて、通話履歴やメディアファイルのバックアップも可能です。

<データバックアップ画面>
マカフィー モバイル セキュリティ バックアップ マカフィー モバイル セキュリティ バックアップ

導入の手順

マカフィーの導入手順は手続きが多く、しかも分かりにくい点が多いので詳しく解説します。購入ボタンは公式サイトの至る所にありますが、一応正規のルートをご紹介します。
http://home.mcafee.com/store/all-access-security

<公式サイト>
マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順
購入のボタンをタップします。ショッピングカートのページに移動するので、そこで支払いの手続きをしてください。

 

<マイアカウント>
マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順 マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順 マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順
「マカフィーオールアクセス」はマルチデバイスソフトなので、どの機器にインストールするのかを管理画面で設定します。この段階から、早くも少々分かりにくいです。

<ダウンロード>
マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順 マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順 マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順
左から順に遷移していきます。最終的にはGoogle Playのダウンロードページに移動した上で、そこからインストールします。

 

<ログイン>
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こちらも左から順に遷移します。インストール時の同意事項を確認して同意をタップすると、先ほどマイアカウントで作成したアカウントでログインします。

 

<電話番号、PINコード設定>
マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順 マカフィー モバイル セキュリティ 導入手順
次に、スマホの電話番号とPINコードを登録します。PINコードというのは暗証番号のことで、任意の番号で構いません。この時、電話番号の書式が日本式ではなく、最初のゼロを抜かないとエラーになってしまいます(右画面)。とても分かりにくいので、慎重に登録作業を進めてください。
これが完了したら、ようやくインストール完了です。

システム要件

キャリア:対応OSを搭載した端末であればキャリア(通信会社)に関係なく、またスマホだけでなくタブレットも可。
対応OS:Android(スマートフォン/タブレット)2.1、2.2、2.3、3.0、3.1、3.2、4.0、4.1、4.2

まとめ

モバイル端末に必要なセキュリティがまんべんなく揃っているセキュリティソフト。
逆にマカフィーならではという機能が特にあるというわけではなく、必要十分の設計です。
アメリカ市場を強く意識したソフトという印象は日本語版でも強く、一部使いにくいところや、インストールに分かりにくさが気になります。

価格

オールアクセス2013 ダウンロード1年版 4498円(税込、キャンペーン価格)
マカフィーモバイルセキュリティ(単品) ダウンロード1年版 2,980円(税込)